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スタッフブログ

2018年9月 4日 火曜日

ライム病

今年の夏は暑かったですね〜sweat01

だいぶ涼しくなってきましたねconfident 


最近、有名人が罹患していると話題になったライム病dash以前かいたズーノーシス(人畜共通感染症)では軽くしかライム病に触れていなかったので、今回ライム病について、詳しくまとめたいと思いますsign03


まずは、マダニについて・・・・。
マダニは、8本脚からなり、硬い外皮に覆われています。マダニは、ハーラー器官とよばれる感覚器を持ち、それによって哺乳類から発せられる二酸化炭素の匂いや体温、体臭、物理的振動などに反応して、草の上などから生物の上に飛び降り吸血します。マダニの唯一の栄養源は生物の血液です。マダニは2度の脱皮を経て(幼ダニ期・若ダニ期)成長し、成ダニ期を迎えます。


幼ダニ・・・体長 約1mm。最適な温度下では20〜30日間で卵から孵化して生物に寄生。3〜7日間の吸血後、地表に落下し、脱皮をし若ダニに。
若ダニ・・・体長 最大で約1.6mm。3〜7日間の吸血後に地表に落下。脱皮をし成ダニに。
成ダニ・・・体長 ♂♀ともに3〜4mm。約1〜2週間かけて吸血する。飽血した(吸血していっぱいに膨らんだ)♀メスマダニ♀は地表に落下して産卵を開始。2〜3週間の間に2000個〜3000個の卵を産み、その生涯を終える。


ライム病

野ネズミやシカ、野鳥などを保菌動物とし、マダニに媒介されるスピロヘータ(糸状でらせん形をした細菌)の一種、ボレリアの感染によって引き起こされるズーノーシス(人畜共通感染症)です。
北アメリカやヨーロッパ、日本などで夏から秋にかけて発生が多い。日本では北海道や長野県、標高800m以上の山岳地域などで発生がみられる。
アメリカ合衆国では、特にニューヨークで発生が多い。

病原体

ボレリアという全身約10μm、直径0.2〜0.3μmのらせん状のスピロヘータ。

マダニは数日間吸血し続け、若虫では数ミリ、成虫では1センチ程度まで飽血する。

症状

第1期 感染初期(stageⅠ)
マダニの咬着より数日から数週間後に、刺咬部を中心とした遊走性紅斑がみられる(紅斑が出ない人も約25%いる)。この遊走性紅斑は、初期症状として特徴的な症状です。時間の経過とともに徐々に拡大していく。リンパ節の腫脹や筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザに似た症状を伴うこともある。体調の悪さと疲労感は数週間続く。

第2期 播種期(stage Ⅱ)
体内循環によって病原体が全身に拡散することにより、皮膚症状、神経症状(髄膜炎や脊髄神経根炎、末梢性顔面神経麻痺)、心疾患、角膜炎、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が現れる。不整脈などの循環器症状、リンパ球腫などがみられることもある。

第3期 慢性期 (stage Ⅲ)
感染から数ヶ月から数年後に、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎、角膜炎などを生ずる。重症な関節炎は、特に膝関節にみられる。腫れや痛みを伴う。


予防

・山や茂みの多い場所へ行く時は、足首からふくらはぎにかけて露出しないようにズボンの裾を止めたり、裾を靴下の中に入れ込む。
・ダニの付着がわかりやすい明るい色の衣服を着用し、休憩時など皆でダニの付着の有無を確認する。


マダニの咬着がある場合、無理に自分で除去しようとすると、マダニの口器が皮膚の中に残ることがあるので、早めに受診し、医療機関で除去してもらうようにして下さい。



       山崎 さやか





投稿者 さとう動物病院