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犬の病気

2015年11月 9日 月曜日

チワワのかかりやすい病気

チワワは1800年代にチャイニーズ・クレステッド・ドックと絶滅したテチチという小型犬の血統を継いで改良固定された犬であるといわれています。
テチチは15世紀末ごろ中南米一帯で飼育されていたようです。宗教的な儀式において神への捧げものとしてされていたり、あるいは食用犬として飼育されていたのではないかと推測されています。
現在のチワワは、アップル・ヘッド(後頭部が著しく隆起して、リンゴの様に丸くなった特徴的な頭の形)を持つ世界最小の犬です。

【チワワのかかりやすい病気】
・血友病A
・膝蓋骨脱臼

・口蓋裂
・乾性角結膜炎(ドライアイ)
・続発性緑内障
・角膜浮腫
・虹彩萎縮
・肺動脈弁狭窄症
・僧帽弁(そうぼうべん)欠損
・循環器系障害
・気管虚脱
・肩関節脱臼
・低血糖症 など
今回はこの中から、特に成長期の仔犬がかかりやすい低血糖症について書かせて頂きます。


【低血糖症とは】
体のエネルギー源である血糖値が60mg/dL以下の状態をいいます。目立った症状は血糖値が45mg/dL以下になった場合に認められる様になります。
新生犬や若齢犬の他、肝臓の病気や内分泌系の病気(甲状腺機能低下症・糖尿病など)にかかった犬にもみられやすい症状です。

【原因】
チワワを含むトイ種(ダックスフンド、トイ・プードルなど)の新生子や若齢犬は、肝臓の炭水化物の代謝が不十分な上、グリコーゲンの貯蔵能力にも限りがあります。
このため、食事量に対して運動量が多すぎたり、成長期の仔犬が十分な食事を摂っていない事により体内にエネルギーが十分に行き渡らなくなると重度の低血糖に陥ります。
嘔吐や下痢など、何らかの原因によって短時間(6〜12時間)絶食しただけでも低血糖を引き起こす可能性があります。

【症状】
最もみられる症状は一定時間をおいて起こる痙攣発作です。てんかんのような痙攣とは違い、持続性ではあるがあまり激しくない筋収縮です。これは30秒〜5分以内の短時間で収まります。
ほかに、後躯麻痺、虚脱、運動失調、異常行動、昏睡 などの症状がみられます。


【低血糖による発作に対する応急手当の方法】
・発作の最中に、糖分(砂糖や砂糖水など)を、犬の頬の内側あたりの口の中の粘膜に擦り付けるようにします。ただし、大量の砂糖水を流し込んで飲ませるなどして、急激に多くの糖分を与えてはいけません。
すると1〜2分ほどで回復傾向がみられるようになります。
※発作を終える頃咬む危険があるので口の中に指を入れたままにしないよう注意します。

・落ち着いてきたら、何か少量の食事を与えてから動物病院へ連れて行って診察を受けます。

【治療】
診断にあたっては、血液検査によって血糖値を測定します。通常は少量のブドウ糖を持続的に投与する治療を行うことで、低血糖症状を改善したり、低血糖による発作の再発を防ぐ事ができます。

【予防】
通常、普通の食事を取っていれば心配はいりません。
仔犬の時はお腹いっぱい食べさせてあげる。あるいは空腹時間を減らす為に1回あたりの量を減らして食事回数を増やすなどの対策が有効です。

特に、ペットショップやブリーダさんから新しい飼い主の所に来た時に環境の変化が起こります。
この環境の変化がストレスになり、食欲低下を起こす事があります。こういった時にチワワ等の小型犬は低血糖症を起こす可能性があります。
チワワなどの仔犬を新しく家に迎え入れた時は食事を摂っているか摂っていないか細かな確認が必要になります。
もし、この場合に半日以上食事を摂っていないと低血糖の心配が出てきますので動物病院や元のペットショップ、ブリーダーさんにご相談ください。





投稿者 さとう動物病院