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猫の病気

2015年10月10日 土曜日

猫伝染性腹膜炎(FIP)について

猫がかかるかもしれない、『猫伝染性腹膜炎(FIP)』という病気について書きたいと思います。

 【症状】 猫伝染性腹膜炎の特徴的な症状には、2つのタイプがあります。

◎ウエットタイプ・・・腹水や胸水が溜まる
             これによって呼吸困難になることも
             また、脱水や貧血がみられ、
             黄疸・嘔吐・下痢・便秘を繰り返す

◎ドライタイプ・・・ 腎臓・肝臓の障害
           神経症状(てんかん、性格の変化、異常な行動、歩行困難、
                感覚麻痺、排泄・顔面の麻痺など)
             目の障害がよくみられる

  ウエットタイプとドライタイプでは、ウエットタイプの方が多いようですが、
  この2つのタイプの中間型がみられることもあります。

 【原因】 猫伝染性腹膜炎は『コロナウイルス』というウイルスが原因です。
                   ですが、コロナウイルスに感染したからといって、この病気を発症する訳ではありません。

      『猫腸コロナウイルス』は、糞便を介して口や鼻から感染します。
      このウイルスは腸管に感染するウイルスで、軽度な下痢などを示します。
                   感染率がきわめて高く、このウイルスを持った猫は多くいると言われていますが、
                   猫に対してほとんど病原性を示さず、無症状な事も多いです。

                   では、どうして猫伝染性腹膜炎になってしまうのかというと、
      まだ分かっていない事も多いのですが、
     
              ●「猫腸コロナウイルスが何らかの原因によって、猫伝染性腹膜炎ウイルスに突然変異するのではないか?」

      ●「猫腸コロナウイルスの毒性に強弱があるのではないか?」

      などと考えられています。
                   しかし、猫伝染性腹膜炎を発症してしまうきっかけとして共通して多いのが、
      多頭飼いでストレスの多い環境で暮らしている猫や、仔猫・老猫、他の病気にかかっているなどの
      きわめて免疫力が低い状態にある猫だと言われています。

 【治療】 まだ解明されていない点も多く有効な治療法がなく、症状を和らげる対症療法になります。

      ●二次感染を防ぐための抗生物質の投与

      ●免疫力を高めるためのインターフェロンの投与

      ●点滴

      ●胸水や腹水が溜まっているときは、必要に応じて除去する      など・・・


今回紹介した、猫伝染性腹膜炎は発症するととても恐ろしい病気です。
しかし、有効なワクチンがありません。そこで、

  ☆猫コロナウイルスの感染が認められた場合、他の猫との接触を避ける

  ☆ストレスをかけない様にする(多頭飼いの場合は特に気をつける)

  ☆屋外で飼うと、猫白血病ウイルス・猫エイズなどのウイルスに感染する危険性があります。
   これらのウイルスは猫伝染性腹膜炎を発症させてしまう可能性があります。
   なので、できるだけ室内で育てるようにしましょう。

これらの事を心がけるようにしましょう!

    
                  
     
     

     
     
     





投稿者 さとう動物病院

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